【神話】愛する我が子を犠牲にしても、父が守りたかったものとは…|おひつじ座

これはギリシャ地方のとある小さな国
で起こったお話です。

その地域を治める王アタマ―スは美しい妻ネペレー、
そして2人の子供と暮らしていました。

とりとめのない会話や些細なことで
笑いあう家族は幸せな毎日を過ごしていました。

しかしその幸せが長く続くことはありませんでした。

数年後、王室に妻ネペレーの姿はなく、
2人の子供と王アタマ―スの姿だけがありました。

その後しばらくしてアタマ―スは
イノーという女性と出会います。

妻と別れ、傷心していたアタマ―スは
イノーを心の支えとして求めるようになりました。

アタマ―スには前妻との子がいること。

イノーはそれを理解し、
まるで我が子のように可愛がりました。

そうしていくうちにアタマ―スは
イノーに惹かれていき、やがて2人は結婚

そして、双子の赤ちゃんを授かりました。

結婚して数年の時が過ぎ、
そこには大きく成長した双子の姿と、
アタマ―ス夫妻の姿がありました。

その後もアタマ―ス夫妻は幸せに暮らしていきました。

と終わるわけもなく、
またしてもアタマ―スに不幸が降りかかります。


アタマ―スと結婚したイノーという女性。

イノーは表向きには子供への愛が深く、
バツイチ子持ちのアタマ―スとも
上手くいっているように見えていました。

しかしイノーは自らの子供を授かった後から、
前妻の子らへの態度が徐々に変わっていきます。

それは年々酷くなっていき、
やがてイノーは

イノー
イノー

前妻との子なんていらないわ。
”私の子だけいればそれでいいの!”

強くそう思うようになっていきました。


決断

その日アタマ―ス王は
あることに頭を悩ませていました。

実はここ数ヶ月、
農作物が全く育たないという報告を受けていました。

アタマ―スが確認してみると、
畑は作物の芽すらもでていない有様。

生活のほとんどを農作物に頼っていたのもあり、
このままでは国は大飢饉に陥り、
人々は飢えてしまうでしょう。

アタマ―スはどうするべきか、
何故このようなことになったのかと
頭を抱えていました。

すっかり疲弊しきったアタマ―スは、
神託を得ることを決意します。

数人の使者を神の神殿へと遣わせ、
そうして得た神託にアタマ―スは言葉を失います。

”王アタマ―スの前妻との間に授かった子を生贄に捧げよ”

”さすればこの大飢饉は収まるだろう”

アタマ―スはこの神託を受け、
前妻を大切にできなかった自分自身への報いなのだと思いました。

もちろん我が子は大事です。

しかし、
アタマ―スは一国を背負う王でもあります。

神託から数日後、
アタマ―スの前妻との子らは処刑台に掛けられていました。

さぁ、今にもその首が刎ねられようという時、
空からまばゆい閃光が降り注ぎます。

その場にいた全員が目を眩み、
視界が戻った時にはもう処刑台はもぬけの殻でした。

全員が何が起こったのか分からない中、
空を翔けていく一筋の光だけが美しく続いていました。

それから数日、国ではちょっとした噂が持ち切りでした。

ジジ
ジジ

なぁなぁ、昨日の見たか?
なんだったんだあの光る羊は…

ババ
ババ

見たわよ見たわよ。
空を飛んでく金の羊!

まとめ

今回はおひつじ座についての神話でした。

実はこの神話、
少し続きがありまして。

アタマ―スの前妻との子らは兄妹でした。

黄金の羊に助けられ、
遥か遠くの空へと翔けていった兄妹。

ですがその途中、妹の方が
そのあまりの高度に目が眩み落下死してしまいます。

この時落下した場所は
現在のダーダネルス海峡だと言われています。

ダーダネルス海峡は
現在のトルコ周辺を流れる海峡です!

そしてこの神話にはもう1つ、
恐ろしい事実が隠されています。

その話はまた別で紹介したいと思います。

それでは今回はこの辺で!

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

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